ドイツでは原発から再生可能エネルギーへの転換が進んでいますが、2018年に初めて再生可能エネルギーによる発電量が、電力の総消費量の40%を超えたことが明らかになりました。
これはドイツのフラウンホーファー研究機構が発表した推計値によるものです。
ドイツの電力の総消費量は5426億kWhでしたが、このうち再生可能エネルギーが2190億kWhで、40.4%を占めています。
前年比では4.3%増でした。
内訳は、太陽光発電が458億kWh、風力発電が1114億kWh、バイオマス発電が448億kWh、水力発電が170億kWhとなっています。
ドイツの再生可能エネルギーの発電量と割合
種類 | 2018年の発電量 | 全体における割合 |
太陽光発電 | 458億kWh | 8.4% |
風力発電 | 1114億kWh | 20.5% |
バイオマス発電 | 448億kWh | 8.2% |
水力 | 170億kWh | 3.1% |
もっとも発電量が多いのは火力の2074億kWhで、それ以外では原子力が721億kWhとなっています。
ドイツでは2022年末までに全ての原発の運転を停止し、再生可能エネルギーを電力供給の柱にする方針を立てています。
そして2030年までに再生可能エネルギーで65%の電力を賄うという目標を掲げています。
日本の再生可能エネルギーの比率
日本でも再生可能エネルギーの利用が推進されていますが、2016年のデータでは、その割合は14.5%となっており、ドイツやイギリスなどと比べると、まだ低い水準に留まっています。
(水力が7.6%で多くを占め、ついで太陽光が4.4%です)
ですが、今年になって東京電力ホールディングスが1兆円を投じて大規模な洋上風力発電所の建設を行うと発表するなど、拡大する方向に進んで行っています。

東京電力が原発1基に相当する洋上風力発電所の建設を計画
読売新聞によりますと、東京電力ホールディングスは洋上風力発電の建設を進め、原子力発電1基に相当する100万キロワットの発電を行うことを計画しています。 この計画では、1兆円規模の事業費を投じ、5000キロワット級の風車を200基設置すること...
ソース
独 再生エネ 電力消費40%超/「転換」計画が着々