kWhは「キロワットアワー」と読み、電気の量を表す単位です。
英語の「kilowatt hour」を略しています。
kWとkWhの違い
W(ワット)とは、電気エネルギーの大きさを表す単位です。
1000W単位で扱う場合には、kW(キロワット)を使います。
このkWに、1時間の単位である hour を合わせたのが、kWhになります。
1kWhは「1キロワットの電気を1時間発電、もしくは消費した時の量」を意味します。
このような単位があるのは、電気は一定の時間、継続して使うものだからです。
このkWhを用いると、電気料金が計算できます。
電気代の検針票に、消費量がkWh単位で記載されていますので、1ヶ月に電気をどれだけ使ったかを把握することができます。
まとめると、
・kWはエネルギーの大きさを表す単位
・kWhはエネルギーの量を表す単位
となります。
電気料金の計算方法
電気料金は、1kWhあたりいくらになるかで提示されていますので、これを用いると、家電の電気料金を計算することができます。
例えば100W(ワット)消費する製品を、1時間使用するとします。
そして1kWhあたりの電気料金が25円だった場合、計算式は以下のようになります。
100W ÷ 1000 × 25円 = 2.5円
※100Wを1000で割っているのは、WをkW単位に変換するためです。1kWは1000Wに相当します。
このように、1時間あたり2.5円になることがわかります。
ではその製品を1日8時間、1ヶ月に20日使う場合を計算してみます。
2.5円 × 8時間 × 20日 = 400円
このように、「これを買って使うと1か月に400円かかるのか」と計算でき、電気代を想定してから家電を購入することができます。
家電は購入する前に何W消費するのかを調べておくと、使ったみたら意外と電気代が高くて驚いた、ということにならなくてすみます。
ヒーターの電気代が高かった
個人的には、セラミックヒーターを買って使ってみたら、冬の電気代に驚いたことがあります。
そのヒーターは1320Wを消費していました。
さきほどの計算式を使うと、1時間あたりの料金は、以下のようになります。
1320W ÷ 1000 × 25円 = 33円
1時間で33円で、1日に平均6時間使うとすると、198円です。
そしてこのペースで1ヶ月だと、5940円になります。
このように、ヒーターの分だけで結構な金額になっていたことがわかります。
このため、以後はこれよりもW数の小さいエアコンを使用するようにして、電気代を抑えています。
なるべくW数が小さい家電を使った方が、電気代が安くなる、ということになります。
料金の設定
1kWhあたりの料金は、電力会社や電力消費量によって異なります。
電力は消費量によって料金が変わる三段階制が用いられており、たとえば東京電力ですと、以下のような単価になります。
電力消費量 | kWh単価 |
0〜120kWhまで | 19.52円 |
120〜300kWhまで | 26円 |
300Kwh超 | 30.02円 |
(平成27年のデータ)
料金が異なるのは、「電力消費量が少ない家庭ほど収入が少ないだろう」という想定の下に、価格が設定されているためです。
電力会社によってはこの設定がありませんし、詳細はお使いの電力会社の情報を調べるか、問い合わせてみてください。
一人暮らしであれば、1kWhあたり25〜26円程度になると想定しておけば、おおむね問題ないかと思います。
家族で暮らす世帯の場合は、昼間の間も電気を使っているかどうかで電気の使用量が大きく変わりますが、1kWhあたり30円になることが多いでしょう。