CO2(二酸化炭素)排出係数とは 計算方法や電力会社のデータを紹介

環境問題

CO2排出係数とは、電力会社が電力を作り出す際に、どのくらいの二酸化炭素を排出したかを知るための指標です。

排出した二酸化炭素量を、販売した電力量で割ることで算出されます。

単位は「kg-CO2/kWh」が用いられています。

ちょっとわかりにくいですが、「1キロワットの電気を1時間発電する際に、何キログラムのCO2を排出したか」という単位です。

この数値が低ければ低いほど、その電力会社が二酸化炭素の排出量を抑え、環境に配慮した発電を行っていることになります。

(他にはトンを用いた「t-CO2/kWh」という単位もあります)

主な電力会社の排出係数

平成28年度の、主な電力会社のCO2排出係数です。

電力事業者名 kg-CO2/kWh
北海道電力 0.640
東北電力 0.548
東京電力 0.474
中部電力 0.480
北陸電力 0.624
関西電力 0.493
中国電力 0.694
四国電力 0.529
九州電力 0.483
沖縄電力 0.789

※環境庁が公表しているデータから記載しています

東京電力や中部電力、関西電力が低めとなっています。

販売量が多い地域ほど低減できる傾向にあり、そうでない沖縄が最も高くなっています。

沖縄は電力需要が他の地域に比べて低めですが、本州と接続がないため、それを地域内の発電所で全て満たさなければなりません。

このために二酸化炭素の排出量が多く、小規模な発電設備を用いざるを得ず、係数が高くなっています。

自由化にともなって参入した小規模な電力事業者の中には、この係数が0.2〜0.4程度のものもあります。

しかし電気の販売量が少ないとこの数値はぶれやすいので、小規模事業者の場合は、参考程度にとどめておく必要があります。